ぞりんばれんと リドルネグレクト2 忍者ブログ

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リドルネグレクト2

一人、廊下を歩いている。

薄暗い頭上からけたたましい音が聞こえ、天井の蝋燭が目の前にボトボトと落ちてきた。
燃え残る火に驚いて立ち往生していると、すぐに「こら!」と学校の管理人が息を切らして現れた。
「おまえが犯人だな。スリザリン生か、何年だ」
「違う僕じゃない」
入学したばかりで学校の勝手が分からず、今も道に迷っていたのだ。
不可思議なことは数あれど、それで濡れ衣を着せられるとは。
しかし管理人は信じないようだった。
寮監への報告と、罰則が勝手に宣告されていく。

そこへ管理人の後ろから一人の教師が歩いてきた。
「通してくれんかの」
「生意気な生徒で、悪ふざけをした上に嘘をついている」
その教師は鬱陶しげに杖を天井に向けて一振りした。
光った先から、ヒュルルルと滑稽な姿をした小男が姿を現し落ちてきた。
「ピーブズ!」
小男はすぐに身を翻して、管理人はそれを追いかけて走り去った。

「あ、あ……ありが、」
アルバス・ダンブルドアは少年など居ないようにせかせかと通り過ぎた。
やがて少年は、どんな教師にも疑われぬ、優等生へと身をやつした。

その数年後、"史上"最悪の闇の魔法使いがダンブルドアによって打ち倒されたという。

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