ぞりんばれんと ハリーとスネイプはいっしょにくらそうよ[5/17] 忍者ブログ

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ハリーとスネイプはいっしょにくらそうよ[5/17]

もしもジニーにプロポーズ!

「や、ちょっと、卒業したら一緒に暮らしませんか、明日も次の日も、って言って来た」
寮に帰るといつものメンバーが出迎えてハリーの行き先を尋ねてきたのだ。
ずざざざざっ。
ジニーがゴキ○リのように派手に後ずさって、ド派手に壁に頭をぶつけた。
「は、ははははりー……」
「妹よ、笑ってるみたいだよそれ」
「あとさ……家族になりたいよ、なんにもないけれどって」
「ぽぽぽぽーんったー!」
「友達減りそうねジニー」

もっと詳細を伝えようとハリーは回想する。
そう、意外にも。
かわいいお人だったのだ。
セブルス・スネイプさん。

「………………」
「どうしたのジニー」
見ると、ハーマイオニーに耳打ちされる格好で固まっている。
「なに、ちょっと開心術で覗いたハリーの心中を伝えただけよ」
「君こそ友達減るだろ!」
「そんな彼女でも僕は良いのさ」
「「「モチのロンは黙ってて」」」
すごい。三人ハモった。
「ハッピーアイスクリーム!」
ハリーは力いっぱい叫んだ。
当然、魔法界育ちのジニーには通じず。
博識なハーマイオニーには鼻で笑われた。
一応解説しておくと、同時に同発言が出たら、先にハッピーアイスクリームと言った人がアイスをおごってもらえるという素敵なお遊びなのだ。
「あ、ねえ、ジニーさ。僕の奢りで良いから、アイスでも食べに行かない?」
ハリーはさりげなく言っただけだが、さすが開心術ハーマイオニー。
図書館行きましょ、とロンを(殴打して)引きずり、談話室を出ていった。

「二人でどっか行こうよ」
「……なんのつもり?」
「デデデ、デートだよ」
恥ずかしくてデデデ大王みたいになってしまった。
「なに言ってんのよ、この浮気っ!」
「去年からずーっと君一筋だよ!
 う、うわきのかばやきなんて!」
「いちいち微妙にボケるとこがうざいのよハリーっ!」
と、脳天チョップをくれたのは、ソファーの後ろに潜んでいたロミルダだった。
そ、そげなこと言われても、どうしたら良かと……。
悩んだ末仕方なくハリーはキメ顔で、じっとジニーの瞳を見つめた。
「より嘘くさーいっ!」
叫んだジニーは、うううっ、と一旦上を向いて、ぐぐぐっ、と涙を飲み込んだ。
だから、そういうとこが、なかなか泣かない男気が大好きで一筋なんだってば。

「でもだってスネイプと、同棲するんでしょ! 同性で!」
「そうだけど」
「変だと思ったのよ。
 パトローナスも、牡鹿に牝鹿。相性ばっちしじゃない!
 ご両親とも一緒だなんて。おあつらえむきだわ!」
「いやあ」
ハリーが頭を掻いていると、ラベンダーがソファの後ろから現れて、まだまだソファの縁に寄りかかって頷いたりしているお邪魔虫ロミルダをはたいた。
おお、ありがた、
「やっ!」
ハリーに。ドガーンと。マジパンチ。
力が入るように親指握り込まず。
「アホがッ」
えええつーかさ。おともだちパンチですらないの?
みんな英雄の扱い酷くない?
普通に接してくれとは言ったけどさ。

そして、ご親切さまなことに、世にも見事な鮮やかさで、ジニーの誤解についてズバーッと、
超絶マシンガントークで超絶わかりやすい解説をしてくれたのだった。
「え。あ、あーあーあー、なるっほどネ。いや同棲するからって恋仲じゃないさ。ルームシェアだよ」
「ネを片仮名で言わないでよ。だっさいわよ」
「ほらほら、お二人さん大した夫婦漫才じゃない」
とラベンダーは言い残し、ロミルダを連れて話室を出てくれた。
キューピッドか。
いや、単に戦力増やして図書館行くみたいだけど。
ごめん、ハーマイオニー。たぶんお邪魔虫送り込んだ。
ロミルダは、ハリーがジニーをたぶらかしてると言う証言要員と見た。
ロンにちくって、僕らの仲を裂こうとするだろうから。
でも信じてるぞ、ロナルド。

ま、どっちにせよお邪魔虫は一時去ったわけだ。
「この際、はっきりさせるよ。
 来年、君が卒業したら」
ジニーの手を取り、視線と視線をまっ直線に結ぶ。
息をついて。
今までの、想いをすべてつぎ込んで。
もう一度、その髪、肌、口許、そしてまた目を見つめる。
ジニー。

「こけしよーんっ」
「こけしセンサー! ピー! ピー! ピー!」
ちなみに、こけし嫌いの店長が店の入口に設置した恐ろしい装置のことだ。
「言い間違えちゃった」
「どういう語順で間違えちゃってんのよ!」
「けっこんしよー」
「んな流れで言われてたまるかー!」
「席巻しよう!」
「闇の帝王再来!」

さて再来の帝王、さいてーを打倒する手段は簡単。
ビシーン、ジニーはハリーの額に人指し指を突きつけて。
「奢りアイス! トリプル! を三本!」
「うん、子宝は三人ね」
ジニーならば。ハリーを一発で骨抜きにできるのだ。
うわ骨抜きとか。ロックハート思い出すまじやめて。
「このアホンダラゲーっ!」
脳天に見事な踵落とし。
ジニーったらスカートの下に短パン穿いてんだもんな。
あーでも、これはこれで。

再来帝王、KO。

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