ぞりんばれんと ハリーとスネイプはいっしょにくらそうよ[11/17] 忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ハリーとスネイプはいっしょにくらそうよ[11/17]

もしスネイプがガンガン世俗的になっていったら

僕はグレた。
誰一人ツッコミを入れてくれないし、素肌に着たものをスネイプ先生に上げるのも憚られたので。
「おはようございます、マスター」
「おはよう」
「ふむ」
芋ジャーを家着のデフォルトにすることにした。
「今日は魔法省へお出かけですね、マスター」
「うん、まだ時間余裕だけど。先生はどうなさいます?
 せっかくの休みだから、ここでしっかり骨休めしてくださってかまいませんからね。クリーチャーも楽しいだろうし」
「いや、公民館に行ってみるつもりだ。それから服なども買わなければな」
表着は昨日と同じだ。
いかな、魔法センスではないから馴染めると言えど、さすがに毎日これではないらしい。
っていうか、意外と生活能力あるじゃんこの人。
服を全く持ってこなかったのってわざと?
ハリーは暖炉を抜け、それぞれの一日が始まった。

話の主旨が主旨なのでそれぞれの一日は終わった。
魔法省はウィーズリー×2、ハーマイオニー、キングズリー・シャックルボルトなど顔馴染みが多く、まずまずのスタートだった。
しばらくはデスクワークよりもデスイーター残党狩りで忙しくなりそうだ。
省内を案内されても、侵入済みのハリーとハーマイオニー的には微妙に苦笑いだったのでウィーズリーおじさんに爆笑された。
あとマグル用品の質問攻めに遭った。

そしてハリーが家に帰ると、
「………………」
ダイニングの床でクリーチャーがたくさんのダンボールを捨てる用に分解していた。
ものめずらしそうに遊びつつ。
箱の表の写真は、
「おへ」
食卓の上には。
真新しいデスクトップパソコン。がどーん。
カツカツッカタカタと音を立てつついつものローブに身を包んだスネイプが、いんたーねっとに接続していた。
「実はこの辺の団地一帯、光ファイバが導入してあってな」
「いやいやいやいや」
おかしいっすよそれ、今1998ね……、
「こまけえこたいいんだよ」
てか、あんたこの家に居つく気満々じゃないすか。
「とりあえずここに置いたが、後で書斎に運ぶつもりだ」

そんな、だって電源とか。
コンピーターから伸びたコードの先には、ちゃんとプラグがあって。
大人一人分くらいある巨大な金属のドラムに繋がっていた。
上部の小さなガラス窓を覗くと、ドロっとした透明な緑の薬液の中で、タービンが猛烈に回転していた。
「ふん」
スネイプは自慢げに鼻から息をつき、ビニールにくるまれたままのPCソフトを片手で差し出した。
「若者ならゲームもやるかと思ってな」
ハコのイラストには、円形の枠に所狭しと東洋風(?)の戦士達(?)がひしめいている。
一番手前には赤い服を着た黒髪の少年が、意志の強そうな目で手に持った長い棒(武器?)を枠の外に大きくハミ出させていた。
たぶんこれが主人公だろう。
「クリーチャーさんもぜひ役立ててください。これで家計簿も作れるしネット上には料理のレシピもある」
クリーチャーはこちらにやってきて、ピョコピョコと机の上の様子を伺った。
ハリーがわきの下を持って自分の膝に乗せてやると、クリーチャーは恐る恐るディスプレイに触れた。
「ちがうよ、このマウスとキーボードでね」
と軽く教えると、クリーチャーは長い指を駆使して、誰よりも速い打鍵速度を手に入れてしまった。
舌を巻くばかりだった。
書斎にメディアリテラシーの解説書が加わった。

拍手

PR

ぞりんばれんと(producted by ぞり)
TemplateDesign by KARMA7
忍者ブログ [PR]